同じ大きさ、同じ場所。それでも違った、2つの腫瘍
AさんとBさん。2人のCT画像には、どちらも肺に直径3cmの腫瘍が写っていました。大きさは同じ。場所も同じ。パッと見た印象も、ほとんど同じです。
ところが治療を始めると、2人の経過は大きく分かれました。Aさんの腫瘍には治療がよく効いたのに、Bさんの腫瘍はなかなか小さくなりませんでした。見た目がこんなに似ていたのに、なぜ?
拡大すると、違いが見えてきます。Aさんの腫瘍は内部がのっぺりと均一。Bさんの腫瘍は内部がまだらです。じつは腫瘍の「中身の質感」には、治療の効きやすさや悪性度のヒントが隠れていることがあります。でも、この“まだら具合”を目視で「なんとなく不均一」と言っているだけでは、診療の根拠になりません。