テクスチャ解析 · Radiomics · IBSI準拠

NGTDM
近傍グレートーン差分特徴量

Neighbourhood Grey Tone Difference Matrix から算出される IBSI 5特徴量(粗さ・複雑さなど)を、合成画像でリアルタイムに体験できます。

NGTDM(近傍グレートーン差分行列)とは?

NGTDMは、各ボクセルの輝度とその近傍(Chebyshev距離 \(\delta=1\)、2Dで8近傍)の平均輝度との差を、輝度レベルごとに集計したものです。輝度レベル \(i\) について、差の総和 \(s_i\)、該当ボクセル数 \(n_i\)、出現確率 \(p_i=n_i/N_{v,c}\) を用いて5特徴量を定義します。IBSI NGTDM グループは5特徴量

「自分の輝度」と「周りの平均輝度」のズレ——これが NGTDM の核心。粗いテクスチャは差が小さく、細かく入り組んだテクスチャは差が大きくなります。

本ページは IBSI「2D」(スライス毎に算出して平均、近傍は面内8近傍)、離散化 FBN(既定 \(N_g=32\))。

画像パターンを変えて5特徴量を観察

※ 64×64px・FBN \(N_g=32\)・面内8近傍(Chebyshev \(\delta=1\))

NGTDM(近傍との差)の作り方

NGTDM は行×列の行列ではなく、各輝度レベル \(i\) ごとの「近傍との差の合計 \(s_i\)」を集めた表です。

  1. 各ボクセルについて、周囲8近傍の平均輝度 \(\bar A\) を求める。
  2. 中心の輝度 \(i\) と近傍平均の差の絶対値 \(|i-\bar A|\) を計算する。
  3. 同じ輝度 \(i\) を持つ全ボクセルでこの差を合計 → \(s_i\)(個数 \(n_i\)、確率 \(p_i=n_i/N_{v,c}\))。
  4. \(s_i, p_i\) から5特徴量を計算(スライス毎に算出して平均, IBSI「2D」)。

下は中心ボクセル(輝度2)の例。8近傍の平均は 1.75、差は \(|2-1.75|=0.25\)。これを全ボクセルで集計します。

322
221
112
① 中心(輝度 \(i=2\))と8近傍
\(\bar A=\dfrac{3{+}2{+}2{+}2{+}1{+}1{+}1{+}2}{8}=1.75\)

\(|i-\bar A| = |2-1.75| = 0.25\)
② 近傍平均との差
inisi
1n₁s₁
2n₂s₂
3n₃s₃
③ 輝度ごとに差を集計
(この例は \(s_2\) に 0.25 を加算)
粗いテクスチャは差 \(s_i\) が小さく Coarseness が大、細かいテクスチャは差が大きく Busyness・Complexity が大きくなります。

5特徴量の意味

以下の5特徴量は、すべて上で作った近傍差テーブル(各輝度の \(s_i, n_i, p_i\))から計算します(画像から直接ではなく、テーブルを1つの数値に要約したものです)。各特徴がどんな画像で大きく/小さくなるかを併記します。数式はクリックすると LaTeX をコピーできます。

画像パターン × 全5特徴量 比較表

各プリセット画像で全5特徴量をライブ算出し(2D, \(N_g=32\))、各行=特徴量ごとにパターン間で相対比較し、バーの長さと色で大小を表示しています(各行の最大・最小を明示)(数値はマウスオーバー)。均一画像で Coarseness が最大、細かいテクスチャで Busyness が大きくなります。